【徹底攻略】東京外国語大学二次試験英語ー150分の使い方ー

やばい、センター事故った…

数学難化はク◯

どっか数学の割合低い国立無いかな…

東京外国語大学

 

という訳で数学ⅠA, ⅡBどころか数学Ⅰのみで受験可能である、本学東京外国語大学の二次試験対策を紹介する。

ただ、数学から逃げたいという純粋ながら不純な動機で語科を選んだ者は、十中八九後悔する。

あくまで、語科選びは知的好奇心とそれなりの覚悟を持って行って欲しいと切に願うばかりである()

 

筆者は英語科に語科最高点(二次試験400点満点中300点越え)で入学した(自慢)

特に二次試験対策には受験生時代かなりの労力を割いてきた末に辿り着いた攻略法なので、是非参考にして欲しい。

 

【問題構成】

大問1 長文読解 1000〜1200語 70字程度の日本語で答える ×6問

大問2 空所補充 400語程度 単語を活用させて穴埋め

大問3 空所補充 400語程度 選択肢から選んで文章を補充

大問4 リスニング 空所補充もしくは択一 放送は1回

大問5 リスニング 空所補充もしくは択一 放送は1回

大問6 リスニング英作文 200語で放送内容の要約、200語で意見文 放送は2回

150分(途中リスニング約25分)

 

ご覧の通りの鬼畜っぷりで、おそらく大学入試(英語)の難易度で言ったら日本一を争うレベルである。

しかし、ちゃんと対策すれば純ジャパでも8割を取ることが出来る良問でもある。

以下に筆者が編み出した時間配分と対策を紹介する。

 

①【出会って4分で満点?!】大問2を駆逐セヨ!

 

最初に取り掛かるのは大問2の空所補充である。

高得点を狙うにはこの大問で満点取るのは当たり前で、ここに5分以上かけてはいけない。

空欄前後の目的語や前置詞で瞬殺出来る問題もあるので、とにかくスピード命で処理すること。焦って活用させるのを忘れてはならない。

助動詞の有無や主語の単複にも気を配ること。

 

②【満点必須】サービス問題大問3

 

外大入試の良心、大問3も爆速で処理したい問題。

解く順番は大問2と前後して構わないが、ここで大事なのはスピーディーに満点を取って、勢いに乗ることである。

活用させる手間がない分、大問2よりも難易度は下がるので確実に満点を取りたい。

前後の文章との繋がりを意識すれば自然と答えが浮き上がる。

大問2,3は8〜10分で突破するのが理想的なペース。15分以上はかけないこと。

 

③【大問1】ここが合否の分岐点

 

ここまで既に1000語近い英語を読んだ後に、1000語越えの長文の登場である。

この問題の出来が合否を分ける、というのもセンター試験でアドバンテージのある受験生は後述する英作文2題をほぼ完璧に書き上げてくる受験生はごく少数であり、英作文で差が付くというよりは、この大問1の読解が合否を分ける。

本文を読む前にまず問題文を読んで、各設問ごとで何が求められているのかを把握することが重要である。

理由が聞かれているのか、要約が求められているか、各設問の要求に従って、確実に解答箇所を特定して欲しい。

綺麗な英文和訳は必ずしも求められていないので、解答箇所の英文を指定字数以内の日本語に纏め上げられるよう過去問を使って精度を高めて欲しい。

 

④【make haste slowly】能動的五分間

 

試験開始から1時間後に、リスニングがスタートする。

おそらく多くの受験生が大問1に取り組んでいる時間であろうが、リスニング開始5分前を目安にキリがいい所で一度手を止めて欲しい

リスニングの下読みを行うからである。

大問4と5のリスニングは問題文が一度しか流れない。

聞き逃したら一発アウトでオワオワリ

聞き逃しを防ぐ為に、リスニングの問題文と選択肢の全てに目を通して、一体どういうテーマのリスニングであるのか推測することで問題の全容が見えてくる。

この時間を設けるか設けないかで点差は大きく開くので必ず大問4,5,6の問題と選択肢は下読みすること。

 

⑤【ノンストップ】ノイズだらけのリスニング

 

外大リスニングの特徴の1つが古い放送機器とノイズである。

特に酷いのがノイズで、BGMや何やらの余計な演出がついた音源が流されるので予め覚悟しておくこと。

TEDやVOAなどでBGMなどのノイズがある英語を日頃から聴くことで十分対策可能である。

特に、BBC World Serviceは取り立てて優秀なので、是非BBC NEWSのアプリをインストールして欲しい。

大問6については200語で要約した上に200語の意見文を書かせられるので、メモをしっかり取るべき。

大問6だけ2回流れるとは言えど、とても全文は書き起こせないので要点だけを短くメモを取ることが肝心。

メモを取る技術はセンター試験レベルでは不要であるが、二次では必須なので過去問を使ってよく演習しておきたい。

 

⑥【心ここに在らず】こなせ、マルチタスク

 

約25分のリスニングを終えたら、大問6に取り掛かるのではなく、まず大問1を完成させて欲しい。

実は大問6の2題のうち1題は白紙でも合格した受験生は少なくない。

筆者も本番の答案回収の際、次々白紙が回収される様子を見て衝撃を受けた。

「いやお前絶対落ちたやんw お疲れぃ!!」と心の中で見下した受験生と4月に多磨で再会するとは夢にも思わなかった。

余談はさておき、とにかく大問1をやって欲しい。

配点的に分析すると、大問1の完成を優先した方がコスパがいいからだ。

ここでこなして欲しいのがマルチタスクである。

具体的には、「大問1の解答を作りながら大問6の意見文のアイデアと構成を練ろ」

150分という時間は長いようであっという間であり、体感的にはリスニング以降は秒で試験終了を迎える。

ペンを止めて自由英作文のアイデアを考えている猶予なんて何処にも無い。

頭の中で大問6の内容を思考錯誤しながら、光速で大問1を片して欲しい。

 

⑦【ラスボス】残り時間を全ベット、大問6で大博打

 

いよいよラスボス大問6に対峙する。

順調に行けば残された時間は1時間前後。

そこで自分のメモを基に計400語を書き上げる必要がある。

400語は多いと感じるかもしれないが、英語科では入学後に1000語を越えるwritingの課題がバンバン出る。

400語なんて毎週書かされる。

入学して1年も経てば、400語の課題なんて楽すぎて「えっ、たった400語でいいんですか?」って言葉が出るくらいには洗脳される楽しい大学生活が君を待っている。

アカハラ大学そのものである。

前半部分の200語の要約は、メモさえ上手く取っておけばすぐに書き上げることが出来る。

The speaker says~.などの定型文の動詞部分は表現の重複を避ける為にargues, insists, claimsなど言い換えの弾は多く持っておきたい。

表現の重複を避けるのはTOEFL,IELTSなどでも必須テクニックであり、この試験でもフルに活用する必要がある。

後半部分の意見文についても、独創性や多様性は要求されていないのでベタなアイデアを文法ミス無く書き上げることを意識して欲しい。

過去問や国際教養大学の過去問を通じて、200語の英作文を書く感覚を養ったり、守備範囲の広い無難なフォーマットを用意してそれに落とし込むという作戦もありかもしれない。

貪欲な筆者は大問6でも高得点が欲しかったので捻ったアイデアとお洒落な言い回しと単語を詰めに詰め込んだ。

お洒落表現は点数には繋がらないが、採点官の読みやすさには一定の効果がある。

とにかく手を止めなければすぐにチャイムは鳴るので、泥臭く部分点を取りに行くべき。

 

 【まとめ】

筆者はこの時間配分で本試験に臨み、試験時間を5分余らせることに成功した上に高得点を叩き出せた。

高得点を狙いたい人はこの順番で解くのが最善策である。

センター試験の貯金がある人(外大傾斜で400点以上)は大問6の片方は最初から諦めて立ち回るという手段も無きにしも非ず、センターリサーチ等を参考にして戦略を組もう。

センター試験事故った人も事故らなかった人も、来たる入学後のマウント合戦に備えて、是非とも二次試験で高得点を取って、筆者同様入学後にイキり散らかして欲しい。